石樹、力と信仰(岡田八幡神社―力石と乳房銀杏)
令和2年11月17日。
秋にしては生ぬるい。まるで梅雨に逆戻りしたかの陽気で体が少し驚いています。
体調に響かないよう、気を付けていきたいです。
前回紹介した八幡神社ですが、本殿を訪れたあと、周囲を見渡すと、本殿以外にも何かあることに気づきました。
TOPIC No.122
「力石と乳房銀杏」
「力石」
力石
この二つの意思は、岡田村時代から集落に残っていたもので「力石」と呼ばれる。力石は江戸から明治のころに、「若者の力試し」として使われ、一人前の大人になるための力が備わっているかを試される、いわゆる通過儀礼的な意味合いを持ち全国的に行われていた。
大島伝吉のような力士ともなれば、持ち上げた証にその石に自身の名と縁起のいい言葉や重さを刻むことが出来た。
右の「智仁石」は2番地の川島勝氏宅の玄関に、左の「八十五貫目」と彫られている石は、傅吉の生家に置かれてあったものである。
平成29年3月に岡田八幡神社の氏子有志の手によってここに納められた。
以前、大島傅吉を紹介した際にも出てきたこの「力石」。
力試しのものとして使われていたとのこと。
今もこうした通過儀礼があったなら、きっと私は持ち上げられないでしょう…
現代には無くて良かったと思う反面、挑戦してみたい気持ちもあります(笑
「乳房銀杏」
境内にあるこの銀杏の木ですが、島では安産祈願をする樹木として祀られているそうです。いわゆる御神木の類ですね。
看板も読めなくなっており、銀杏と乳房・安産、何が関連しているのか?という疑問を解消しきれなかったのですが、調べてみたところ、以下のような関連性が見えてきました。
樹齢の長い銀杏には、乳柱(ちばしら)なるものが下に垂れてくるそうです。「これを煎じて飲むと母乳の出がよくなる」だとか、「そもそもが乳のように見えるので信仰対象とする」だとか、諸説あります。
いずれにしても、民俗学的というか、アミニズム信仰的というか、そうしたところを起点に現在に至るわけなんですね。勉強になりました。
ちなみに、例としては他の地域にもあるようです。
高さ40メートル、根元からは多数の新支幹が生え束状になっており、幹まわりは12メートルにも及びます。幹からは、数十本の乳柱が下がり、県内まれにみる雄イチョウの老大木です。幹から下がっている乳柱を削り、煎じて飲むと、母乳が良く出ると言い伝えられ、昔から母乳や安産の神木として崇拝されています。
(ホームページより抜粋)
人々は、この老木を「乳銀杏」と呼び習わしていました。
この大銀杏の枝や幹からは、乳房状の突起が垂れ下がっています。
この突起を信仰対象として、妊婦さんや授乳中のお母さんが、お乳の出が良くなることを祈願したのです。
(ホームページより抜粋)
通過儀礼的に使われる石だったり、信仰対象として祀られる木だったり、
大島には自然と人の繋がりが密接にあるものがまだまだありそうです。
次はどこを訪れようかな。
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「力石と乳房銀杏(岡田八幡神社敷地内)」はコチラ!☆
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さて、明日も頑張っていきます。🐟