希少、問から得る学びあり(大島の浜辺に咲く花 ―ハマダイコン・ミヤコグサー)
令和2年5月20日。
ひんやりとした朝。今日は風が涼しい上、湿気も少なく、非常に過ごしやすい一日でした。こういう天気が一番いいんですけどね。そう長くは続かないですかね?
前回の記事に引き続き、浜辺に咲く花の紹介をしますね。
TOPIC No.34-2
(ピントがブレブレすぎる!)
海岸の砂地に生える、越年草です。ダイコンが野生化したもので根は長く肉質ではあるが、硬く細いため食用には適さないと言われているんですよね。
あと結構辛いらしい。
調べるとレシピ紹介のサイトなども一部あるのですが、そもそもそんなに美味しくはないと前書きされています…笑
鎌倉野菜って聞いたことあると思いますが、そのひとつとして地域の方(鎌倉だいこん未来研究クラブ様)がブランド化した「鎌倉大根」ってのが存在します。なんとその正体はこのハマダイコン!!
おおおお!なるほど、これもプロモーション次第ってことなのか。
このHPに掲載されている、佐助稲荷神社に残る伝説の大根というのがそれこそハマダイコンらしいです。疫病の蔓延から窮地の人々を救ったとか。
商店、市民団体や農家との連携。地産地消やブランド化を実現するに当たって、まさに理想の姿だと思います!大島の中でも何かに活かせるかも…
「都草」、「脈根草」とも書かれたり、しっかりとした語源は分かっていないこの花。マメ科の植物です。
この花が載っている最古の文献は貝原益軒先生の『大和本草』(1709年刊行)だそうです。この本は日本の生物学書・農学書であり、そのクオリティはこの時代においては日本史上最高峰とも。
偉大な本草学者である貝原益軒先生と同じ花を見て、同じような分析をする。
なんかわかりませんが、問題が解けた瞬間の感覚に似たものがあります。
これもまた人間の探究心が引き合わせる運命ってやつでしょうか!
花を見て、発想の工夫と、勉強への熱意も学ぶなんて思ってもいませんでした。
学者の方々のように、専門的にとまではいきませんが、日々常に勉強ですね。
さて、明日も頑張っていきます。🐟