反橋、自然が生んだ構造物(石の反り橋)
令和3年7月1-4日。
7月が始まりました。ただ、7月初日から梅雨の空模様。
土砂降りの雨で警報が出るほどの雨になっています。
今年の梅雨はいつ明けるでしょうか?自然相手のことですから分からないですね。
さて、今回はそんな自然が作り出した奇跡的な構造物のお話。
TOPIC No.177
「石の反り橋」
大島公園を越え、大島一周道路を東回りに抜けていく道。
一見なんて事の無い道なのですが、通りかかると右側に見えるこの看板がずっと気になっていました。
時間に余裕があったので、今回は車を停めて、何が書いてあるのかじっくり見てみました。その正体は「石の反り橋」なるものの説明看板でした。
石の反り橋
これより奥4~5分の所に、天文21年(1552年)の大噴火の溶岩流によって出来た、、自然の奇橋「石の反り橋」がある。
長さ、約5m、幅は細いところで40㎝、昔より段々細くなっている。
この大噴火の模様を記録した祈祷札が元町の薬師堂に残されている。
それによると、9月19日に神火が出て27日の夜半には溶岩流は海岸に達し、島は六種振動し(上下四方に烈しく揺れる)とあるように、噴火の激烈さと共に大きな自信を伴って島民の恐怖はその極に達したことがわかる。
その時、伊豆下田より真言阿闍梨(僧)が島に渡り、般若心経1万巻読誦するなどの秘法を祈念して、やっと神火が静まったと言う。
祈祷札は、大島町郷土資料館に展示されている。
とまぁ、読んではみたものの、分かったことはこの先を歩くと、溶岩流が固まってできた橋があるということだけ。
4,5分なら行ってみようかなと思い、向かうことにしました。
…道はどこですか!!!!どこにあるんですか!!
先ほどの説明看板の横がすでにこんな状態。
スタート地点からヒントなしなの厳しすぎませんか?
誰も教えてくれません。とにかく真っすぐ進みます。
おそらくこの先だと思うのですが…いかんせん、いつ倒木したか分からないこの大木が厄介です。長袖長ズボンなのでこのまま突っ切ってみます。
人が一人ようやっと通れるような隙間がありました。
ほっそい道やな!!!!!!通れるかこんなん!!
思わず心の中のおいでやす小田さんが本音を叫びますが、
上に続いているのはここだけのようで、ここを通るしかないみたいです。
この倒木をくぐり抜けると…
あってたーーーー!!
よかったです。間違った道ではなかったようです。
上り下りのある道を杭に沿って進むこと5分ほど。
目的の場所が近づいてきたみたいです。
どうやらここで行き止まり。
肝心の「石の反り橋」とやらはどこにあるんでしょうか。
行き止まりかと思いきや、ロープの向こうにありました!
まさに自然の神秘です!
橋に全体に草木が生い茂ってしまい、少々分かりにくいですが、ちょうど写真真ん中あたりにあるのが石の反り橋です。
危険承知で橋の手前まで入らせていただきました。
おぉ、本当だ。正体は倒木ではなくれっきとした”石”でできています。
これが入口の説明看板にあったように大噴火の溶岩流によってできたものということですね。奇跡的であって奇妙な橋ですね。面白いです。
地元の人に聞いた話によれば、昔はまだもう少し太くて、幼少期はこの橋を渡って遊んだりしたそうです。
橋の裏はどうなっているのだろうか?と見てみました。
やはり空洞になっているようです。
理論としてはおそらく次のようなものが考えられます。
①大噴火が起きた時、仮にこの橋の下に大木が横たわっていたとする。
↓
②溶岩流がその上を流れて固まり、次第に下の大木は焼け、時間をかけ朽ちる。
↓
③下は空洞となり、このような橋が形成される。
自身の分析が間違っていても全く構いません。
それを考えたり思いを馳せたりする過程が楽しいから良いんです。
いずれにしても神秘的ですよね。人工ではなく、全て自然によって生み出されたわけですから。
火山島である大島らしいものをまた一つ見つけることができた一日でした!
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さて、明日も頑張っていきます。🐟
本日のハロプロソング ― Milky Way『タンタンターン!』