春日、森の境内に出世の階段(春日神社)
令和3年6月11日-13日。
6月11日は、雑節の一つ「入梅」です。
だいたい昔もこの頃から梅雨に入ると言われてきたのでしょうか。
梅雨はまだかと言いながらも、意外と平年通り、暦通りなのかもしれません。
さて、今回は神社巡りをしてきたので新しく神社を紹介したいと思います。
TOPIC No.172
「春日神社 」
差木地地区を一周道路沿いから奥に入りしばらく進むと、この春日神社があります。
まず目に飛び込んでくるのは、鳥居です。
鳥居に向かって舗装された石畳が良い味出しています。
キョン走る pic.twitter.com/fvdrBVuX1j
— 大島のおさかなさん (@6UQ70UAOATlcji7) 2021年6月27日
キョンがこちらを招き入れるかのように、鳥居奥に走っていきました。
それをそっと追いかけて、鳥居の手前まで来ました。
早速鳥居をくぐって少し進むと、案内看板がありました。
春日神社
祭神は天児屋根命、神鏡は有柄丸形桐葉文の銅鏡で江戸時代中期のものである。
社殿の右手にあるのは神木のイヌマキと左手にごつごつしたこぶを幾つも付けた太いイヌクスである。
境内に茂っている百株以上ものイヌマキは、最大のもので目通り幹囲5.5mあり、昭和33年10月7日、「春日神社イヌマキ群叢」として東京都天然記念物に指定された。
祭礼は正月15、16日で、かつては毎年行われたが、現在では不定期となっている。『続差木地村のこと』によると、村を東西二組に分け、祭宿を二軒頼み、7日から12日まで若衆の手踊りや芝居のけい古が行われる。13日の夜は度胸だめしといって本番そのままを公開した。15日は神事に続いて、大踊りの「千両万両」と「伊豆岬」を全員で踊り、新しい祭歌も取り入れて若衆の手踊りが奉納された。
祭神の「天児屋根命」は、「あめのこやねのみこと」と読むそうです。
この、”コヤネ"は「小さな屋根(の建物)」、または「言綾根(ことあやね)」の意味で、名義は「天上界の小屋根(託宣の神の居所)」、または「祝詞を美しく奏上すること」と考えられています。
というのも、日本神話でも有名な「岩戸隠れ(天照大御神が引きこもって太陽がなくなっちゃうお話ね)」では、岩戸の前で祝詞を唱え、天照大御神が岩戸を少し開いたときに布刀玉命とともに鏡を差し出した神とされています。結構重要な役回りだった神様だ…
ちなみに通称は「春日権現」、「春日大明神」とされています。
だからここは春日神社なのですね。納得。
ついでに御利益は何なのかについても調べてみました。
この神様を崇拝していたのが藤原家だそうで、氏神として崇敬された→藤原家は栄華にあやかった。という経緯から、”出世を司る神と”いう側面があるみたいです。
出世かぁ…別に出世はしなくてもいいかななんて思っちゃいました。
(お参りする前なのに神様ごめんなさい!)
境内を進むと、絵馬がいくつか結ばれていました。
そういえば地元の神社も大きくて絵馬がたくさんあるっけな。
どこに住んでいたってみんな絵馬に書いてあるように開運招福を願ってるよね。
なんてちょっと微笑ましい気持ちになりました。
視線を移せば、本殿に向かう階段が伸びていました。
一気に本殿を目指してしまいましょう。
おわかりいただけただろうか…
思ったより急な階段なんですね。毎日お参りしたら良い運動になりそうです。
狛犬が左右から睨みをきかせています。良い顔してるじゃんね。
立派!!!!
大島の中にある神社の中でもトップクラスの大きな本殿です。
森を越え、階段を登り終えた先にどっしりと鎮座するその姿はこの差木地地区を守っているかのようです。
横から見ても素敵な造りですね。重厚、威厳、存在感。
この規模ならば、説明看板にあったとおりの大きな祭礼も執り行われて当然というべきでしょうか。
かつて紹介した大宮神社もそうでしたが、常駐している方がいらっしゃらないため、セルフサービス。これも時代なのかなぁ。少し寂しいです。
少しばかりの気持ちを入れて、御朱印を一枚いただきました。
こういう記念品、つい貰いたくなってしまう性格です。
ふと立ち寄った神社で、動物や神木と触れ合い、自然を体いっぱいに感じられました。良いお参りができたと思います。
いつか祭礼も見たいなぁ…
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さて、明日も頑張っていきます。🐟