蛙跳、梅雨空ハイジャンパー(シュレーゲルアオガエル・アズマヒキガエル)
令和3年5月12-14日。
梅雨入りもあと少しと言わんばかりに、天気予報には傘・傘・傘。
傘マークの密状態。ずらりと並びます。
私は頭痛持ちではないので気にならないのですが、気圧によって頭痛などに悩まされる方々にとっては辛い季節ですよね。
雨模様で引きこもっているわけにもいきませんし、むしろこの雨降りの時にこそ見られる生き物がいるじゃないか!というわけで探しに行ってきました!🐸🐸🐸
TOPIC No.164
「シュレーゲルアオガエル・アズマヒキガエル」
野増地区から元町地区へと抜けていく一周道路沿い、
道中には大島町椿公園なる場所が存在します。
この時期、公園近辺にはいつもカエルが出没しているのを見かけるので、今日もいるかな?と期待を胸にマイカーを駐車場へ停車。
LEDライトを左手に、スマホを右手に、これで準備はバッチリです。
とは言っても比較的街灯が明るい道なので、カエル自体は目視可能。
写真を綺麗に撮るためのLEDライトといったところでしょうか。
道に出て数秒後、早速第1カエルを発見!
このカエルは、シュレーゲルアオガエルというらしいです。
名前は、オランダのライデン王立自然史博物館館長ヘルマン・シュレーゲルに由来します。というのもこのカエルの研究に携わった人物であり、基準標本はその博物館にあるのだとか。
模様は特に無く、鮮明なグリーン色が特徴。虹彩の色は黄色です。
オスがコロロ~ンと鳴き、それにメスが引き寄せられればカップル成立という仕組み。
(歌上手い人がモテるみたいなもんなのかな)
一般的にニホンアマガエルと間違えられがちなのですが、目から鼓膜にかけて褐色の線があるのがニホンアマガエル、無ければシュレーゲルアオガエルです。
卵は、泡状で、水辺付近の植物などに産み付けます。雨が降ったときに流れつつ、オタマジャクシは水辺に落ちていくといういかにも効率的な産卵方法。野生生物たちの生き残る知恵ですね。
また、個体のサイズですが、オス<メス であり、この1匹目のカエルは少し小さいので、きっとオスでしょう。
すぐ近くで2匹目を発見しました!
めっちゃ綺麗!ビビットグリーン!!
こちらはやけに綺麗なまさに艶肌chanです。先ほどの個体よりも一回り大きいのでおそらくメス?と思われます。
道路の方を見つめ、ずっと動かずいました。カエルも黄昏ることあるのかな。
3匹目は、だいぶ身重な跳び方をしていました。
よく見るとお腹がだいぶ膨らんでいます。卵を持っているのでしょうか。
もしかしたらお母さんカエルだったのかもしれません。
道路に出て轢かれないように、林の方へ逃がしてあげました。
そして4匹目。かなり元気な個体でした!
近づくとビョーンと跳ねて跳ねてハイジャンプ。
「カエルらしさ」ってのを見せつけてくれました。
動画に収めることができて満足です。躍動感を感じてください。
カエル、跳ぶ pic.twitter.com/W5Tb2oWAsv
— 大島のおさかなさん (@6UQ70UAOATlcji7) 2021年5月21日
だいたい20分ほどの時間が経ち、カエルの撮影会は終了。
自宅へと車を走らせようとしたその時
遥か前方に路肩に見える巨大なシルエットを視認したのです。
あれは落ち木かカエルか?車を急停車し、駆け寄りました。
すると…!
おおおおおおおお!ヒキガエル!!!でかい!!
アズマヒキガエル
ヒキガエルにも種類があるらしく、西日本ではニホンヒキガエル、そして東日本ではアズマヒキガエルが棲息しているそうです。目から鼓膜までの距離の違いで見分けることができるんだとか。
学名が、Bufo japonicus formosus(”ハンサムなニホンのヒキガエル”という意)であり、なかなかユニークな名前の持ち主です。ハンサムというよりは渋いルックスな気がする
見てのとおり、体にはイボがあること、茶褐色の肌であることが特徴。
そして最も特徴的なのは、鼓膜の後ろの「耳腺」から分泌される毒を持っているということ。
ブフォトキシン(ブフォ(Bufo:カエルの学名)+トキシン(Toxin:毒))と呼ばれ、非常に猛毒なんだとか。
皮膚に付けば炎症、口にしたなら神経系・循環器系に重大な障害を生じさせ、最悪の場合は死ぬそうです。(怖っ
あれですね。このカエルを見ていると、NARUTOのガマおやびん思い出しちゃいました。
連日の恵みの雨にはしゃぎ、元気にビョーンと高く跳ぶカエルたちに、
これからの大きな伸びしろを感じたのでした。
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さて、明日も頑張っていきます。🐟
本日のハロプロソング ― BEYOOOOONDS『伸びしろ~Betond the World~』