この島の平和を本気で願ってるんだよ!-伊豆大島日記-

食べ物と生き物と自然とハロプロが好きな社会人による伊豆大島暮らしの日常

導流、町民守る巨大堤防(大宮沢溶岩導流堤)

令和3年5月1日-6日。

 

早いもので5月。

年度初めの繁忙期も少し落ち着いたか…に見えますがそんなことは一切なく。

コロナ禍は少なからず普段の仕事にも影響しており、簡単には処理できないものです。

医療従事者をはじめ、飲食店の皆さんなど、負担の大きい業種の方々には本当に頭が下がります。

 

 

今年のGWもステイホーム、外出自粛で家籠り。

なんてことしたらもったいない!ので、許される範囲で、絶対に人とすれ違わないような場所を散策してきました。 

 

TOPIC No.160

「大宮沢溶岩導流堤

 

大島に赴任して以来、ずーーーーっと気になっていながら踏み込めていない場所がありました。

それは大宮橋から垂直に伸びる道。

車からは橋を通過する際に見えるので、いつか行こうと考えてはいたものの早2年経ってしまいました。

 

 

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大宮橋と垂直に伸びる道 気になる

この垂直に伸びる道、というより堤防と言った方が正しいでしょうか。

調べてみたところ、「溶岩導流堤」という名称だそうです。

 

で、それ何?って話になるわけですが、簡単に説明すると、

山から流れる溶岩が山すそにある居住地域に流れ込まないように、溶岩をせき止め、また、その溶岩をき入れてれを変え、被害を防ぐための防のことを指します。

 

この大宮沢溶岩導流堤は、総額35億円の整備費をかけ、2013年に完成しました。

その全長は1,400mにもなるそうです。非常に巨大(長い)な堤防です。

ちょうど完成したこの年の台風26号により、大島は甚大な被害を受けたのですが、幸い、この導流堤付近の土砂は全て流れ込み、近隣の民家は事なきを得ました。溶岩だけでなく、土砂に対しても効果があることを証明した事例です。

gojinka100.blog27.fc2.com

この方のブログで、災害当時の写真を見ることができます。

 

 

台風被害の多い大島だからこそ、一石二鳥の役目を果たせる導流堤の重要性は非常に高いものだといえるわけです。

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2003年の延伸工事施工に関するプレート

このとおり、2003年の延伸工事施工に関する記録がありますが、この時点では

「大宮沢溶岩導流堤建設工事(その6)」。

2013年には「大宮沢溶岩導流堤建設工事(その22)」という契約件名になっているため、いかに長い期間、契約を繋いで施工されてきたのかがわかります。

一大プロジェクトと言っても過言ではありませんね。

 

ちなみに、この導流堤の終点は、海。

溶岩や土砂が海に行きつくように整備されており、被害を最小限に食い止める仕組みが構築されています。

 

 

 

 

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溶岩導流堤の終わりはもちろん海

三原山の噴火はしばらくありませんが、今までの噴火スパンを考慮すれば、いつ噴火してもおかしくない年数が経過しています。

さらには、台風による豪雨、土砂災害も年々甚大なものとなっています。

有事の際には、この導流堤の活躍が期待したいと思います!

 

 

 

 

「大宮沢溶岩導流堤」 はこのあたり!

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さて、明日も頑張っていきます。🐟

 

 

本日のハロプロソング ― モーニング娘。誕生10周年記念隊『未知なる未来へ

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