名歌、古軒に高らかに(『波浮の港』歌碑と昔の町並みー波浮港探訪④ー)
令和2年8月12日。
なんてことのない水曜日です。お盆休みはまだまだ続きます。
天気が良いので近場まで歩いていって日光浴するには持ってこいの陽気です。
たいしたこともしていないのに日焼けしています。
引き続き、「波浮港」を紹介していきます!4記事目!
TOPIC No.88
「『波浮の港』歌碑と昔の町並みー波浮港探訪④ー」
波浮港の記事1つ目に掲載した写真のうち、子どもたちが遊んでいる堤防を映したものがありました。
あの堤防の近くに、このような鐘と碑が設置されています。
鐘が横に並んだだけのモニュメントか?と思いきや、
備え付けの鎚でコンコンと叩いていくと名曲『波浮の港』のメロディになるという仕組み。凄いですよねこれ。
『伊豆の踊子』に出演された美空ひばりさんも歌唱なさっています。
是非聞いてみてください。波浮港の営みを歌ったノスタルジックな一曲です。
ちなみに!この曲は大島の夕方17:02に鳴るチャイムにも使用されています。
こちらも聞いてみるとしんみりするというか、夕暮れ時を感じるような
そんなメロディアレンジが施されていますね~
幼少期を過ごした町では、ドヴォルザーク作「新世界よりー家路」を聞いて帰っていた筆者ですが、この曲と同じく、今日はもう家に帰ろうかなぁという気持ちになります。
曲の出だし「磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る」のとおり、周りには鵜がいます。
歌詞の再現性を高めるなら夕暮れに訪れた方が良かったかもしれませんね。
※ただ、大島にはウミウはいないんです。野口氏は大島に訪れずに書いたそうですよ。
この碑の書は 森繁 久彌 氏。
どういった関係があるかと調べてみたら、野口 雨情 氏の生活を描いた映画『雨情』において、本人役を演じたのが森繁氏。こうした繋がりがあったんですね。
人の繋がりって面白い。
野口雨情の詩で名高い波浮の港は美しい眺めのなかに昔の港町情緒を今に残し その静かなたたずまいは訪れる人を魅了している
この『波浮の港』の歌は昭和三年 中山晋平の作曲で発表されて以来日本の代表的な心のうたとして多くの人々に歌い継がれている
ここに都民文化栄誉章を受章された森繁久彌氏の書による詩碑を建て伊豆大島の歴史と文化のしるべとする
昭和六十年四月 東京都知事 鈴木 俊一 書
木造の軒が連なっています。落ち着いた雰囲気。港町情緒とはまさにこのこと。
ただの路地裏も素敵です。
生活感のある風景がより一層心の中にある郷愁をくすぐりますね。
これは去年撮影したものですが、夜道であっても、ところどころにある街灯とお店の明かりが道をや木造の建物を照らします。
俗に言う「エモい」かんじの写真、撮れると思いますよ!!
帰ろうとした矢先、遠くから『波浮の港』の鐘の音。
古い軒先に、港に、高らかに鳴り響きます。
平和で長閑な時間がもっと続くといいのになぁと思い、港を後にするのでした。
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『波浮の港』歌碑はコチラ!☆
(波浮屋さんの近くです)
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これで一旦波浮港探訪は終了。
港の近くには美味しいお店や名所がまだまだあるので、
紹介していきたいと思います!
さて、明日も頑張っていきます。🐟
本日のハロプロソング ― かみいしなか かな「ふるさとの夢」