この島の平和を本気で願ってるんだよ!-伊豆大島日記-

食べ物と生き物と自然とハロプロが好きな社会人による伊豆大島暮らしの日常

作家、波と青年と(藤森成吉文学碑)

令和2年6月14日。

 風の強かった日曜日。島の来島自粛も6/19までとされているので、

それまであと1週間。ただ、今日も内地では47人感染確認、と

ここにきて増えてしまったので延長もあり得るでしょう。

 

引き続き、各自治体の首長の発表に注目です。

 

 

 

今日は伊豆大島に関連する文学者のお話。 

TOPIC No.52

「藤森成吉文学碑」

元町港からほどない近さにこの文学碑はあります。

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碑が二つ並んでいます

藤森 成吉(ふじもり せいきち)1892年8月28日 - 1977年5月26日

 

長野県諏訪郡上諏訪町(現・諏訪市)生まれ。長野県立諏訪中学校(現長野県諏訪清陵高等学校)卒業、東京帝国大学文科大学独文科卒業。

東京帝大在学中に執筆した『波』(=『若き日の悩み』)で小説家として広く知られるようになった。1926年以降劇作に転向し『何が彼女をさうさせたか』が話題を呼んだ。社会主義への関心も深め政治的な活動を行ったり、さらに戦後は新日本文学会の創立にも参加したりするなどした小説家・劇作家です。

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「若き日の悩み」

あたかも「波」のように

動揺きわまりない

青年のこころ

限りない憧憬の島

伊豆大島
「若き日の悩み」

この地に生まる

藤森成吉

 

と記されています。

伊豆大島に訪れた藤森成吉は20代。

まさに当時の彼自身が若者の身であり、それ故に感じたことを書き連ねたのでしょう。

 

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藤森成吉文学碑

 

こちらは文学碑。

同志たちによる『波』出版60周年を記念した碑です。

写真では見にくいので、スマホにメモして書き起こしてみました。

一高生藤森成吉は大正二年の夏伊豆大島に遊んで、この土地に魅せられ処女作「波」(後に、「若き日の悩み」と改題)を書き、歌人窪田空穂に認められて出版し、鈴木三重吉、阿部次郎など文壇諸家の賞賛を受け新進作家として文壇に登場した。
雄大な自然伊豆大島を舞台に、若き日のもろもろの心の動きと青春の悩み、そして大正時代の風景と人情の美しさを描きあげた。
この新しい時代の人間像を追求したロマンに藤森成吉最初の長編作品であり忘れがたい代表作である。
伊豆大島を舞台に展開されたこの文学作品は、作者にとってはもとより伊豆大島にとっても日本文学史の上でも、永く生永らえるであろう。
こに小説「若き日の悩み」の出版六十周年を祝い、われら同志あいはかり、この碑をこの地に建つ。
昭和五十年七月六日
「若き日の悩み」文学碑を建てる会

 

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碑のある場所から海を眺める

海側を見ると船が一隻、入港しようとしていました。

当時も彼が見た波はもちろん、そこに船はあったでしょうか。

昔と変わらない風景がここにあることに想いを馳せます。

 

藤森成吉の小説を読めば、大島のことをもう少し知ることができるかもしれません。

買ってみようかな。と思いました!

 

 

では、明日も頑張っていきます。🐟

 

 

本日のハロプロソング ― モーニング娘。『Mr.Moonlight~愛のビッグバンド~』

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