観音、10の利益と4の果報(十一面観音堂)
令和2年5月26日。
引き続き、蒸しています。ただ、まだ長雨は来ていません。
もう少し梅雨入りまでは時間があるでしょうか。
カエルも鳴くようになり、目にする風景からは「梅雨」を感じ始めているんですけどもえね🐸
今回は歴史的な建物を紹介。
大島の歴史の一部に触れていきます。
TOPIC No.37「十一面観音堂」
今日は右方向に決めました。
「観音堂」を目指します!
坂を登って…どれくらい先になるかな…
と考えようとした瞬間に到着。
近い!!
ものすっっごい近いです笑
振り返ったらまだ案内板の場所見えてます!
本堂です。こじんまりとしたお堂ですが、外装が朱塗されているためか、どこかまだ力を宿しているような不思議な気持ちにさせられます。
お堂の隣には説明の看板がありました。どれどれ…
「十一面観音堂」
もとは、野増村の中心地にあった広場で現都道の南側角に東側を(三原山の方向)向いて建っていた。三畳間しかない小さなお堂であった。安置していた十一面観音像は、高さが二尺ほど(六十六センチメートル)もあった大きな観音像であったが、野増大火で焼失してしまった。現在のお堂は昭和三十三年に建立したもので、同年の十一月十五日に落慶法要がおこなわれた。
このお堂は、毎月十一日がお参りの日で(十一面観音であるため十一日をあてはめたといわれる)午前六時に十一面観音のおさまっている厨子前の錠をはずす。午前七時半になると、金光寺の住職がお経を上げに来る。地域の人々も早くからお参りに来て、家族の旅の安全、病気の治ゆ祈願、現代は、就職、大学などの受験祈願までするという。
平成六年三月 大島町
昔は、もう少し下にあって、山の方を向いていたんですね。
あと、扉が閉まっているのは、普段は鍵がかかっているからなのか。なるほどね。
歴史的建造物が、一度天災などで無くなったあと、再建されるのはよくある話です。
再建されるのは、やはりそこに住む方々が必要としているからでしょう。
前から野増地域の方々にとっては大切にされてきたお堂である証拠ですね。
いやはや、心温まる話じゃないですか。
ここで、十一面観音について豆知識。10の利益と4の果報をもたらすようです。
十種勝利
- 離諸疾病(病気にかからない)
- 一切如來攝受(一切の如来に受け入れられる)
- 任運獲得金銀財寶諸穀麥等(金銀財宝や食物などに不自由しない)
- 一切怨敵不能沮壞(一切の怨敵から害を受けない)
- 國王王子在於王宮先言慰問(国王や王子が王宮で慰労してくれる)
- 不被毒藥蠱毒。寒熱等病皆不著身(毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状がひどく出ない。)
- 一切刀杖所不能害(一切の凶器によって害を受けない)
- 水不能溺(溺死しない)
- 火不能燒(焼死しない)
- 不非命中夭(不慮の事故で死なない)
四種功德
wikipediaより引用
仏教について少ししか知識の無い筆者ですら、この説明を読んで、
すがりつきたくなります。
なんてこった!良い効果しかない!!観音様ってのはすごい!
昔の人々が救いを求める理由が分かった気がします。
筆者は特にこの宗教じゃないとだめだ、と固執したり信仰したりすることはないですが、それぞれの宗教のことを勉強していくと、何か信念が生まれるかもしれないなと思いました。
ただ、どんな時でも神様仏様よりも、まずは”自分を信じて行くしかない”
そんな自分でありたい!です。
さて、明日も頑張っていきます。🐟